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更新日:2021.04.26 / 掲載日:2021.04.26

【メルセデス・ベンツ EQA】取り回しの良さに優れた都市型SUVモデルの電気自動車【新型】

メルセデス・ベンツ 新型EQC

メルセデス・ベンツ 新型EQCと上野金太郎 代表取締役社長兼CEO

 メルセデス・ベンツ日本は4月26日、同ブランドの純電気自動車第2弾「EQA」を発表、同日より発売した。
 今回発表されたラインナップは「EQA 250」で、車両本体価格は640万円(税込)。


 4月2日に50台限定で先行注文受付を開始していた発表記念特別仕様車「EQA 250 Edition1」は、既に注文上限に達しており、受付を終了。先進的でスタイリッシュなビジュアルや、欧州参考値で400km超の航続距離、日本の道路環境下に適した取り回しの良さとSUV特有の使い勝手を両立したサイズ感などの特長が、高い注目を受けたことの表れと言える。
 今回の発表会では東京・六本木のEV体験施設「EQ House」を舞台に、上野金太郎 代表取締役社長兼CEO自らガイド役を務め、EQAをアピールした。

スタイリッシュなイメージと使い勝手の良さを兼ね備えた都市型SUV

  • メルセデス・ベンツ 新型EQC

 各メーカーが自社モデルの電動化へ動く中、メルセデス・ベンツでは「Ambition 2039」を掲げ、電動モビリティを包括するブランド「MERSEDES-EQ」を立ち上げ、電動化を推進する動きを強化。さらに2022年までに全セグメントでEVを導入、2030年までには販売する乗用車の50%以上をPHEV/EVとするといった目標を設定した。
 その中でEQAはスタイリッシュさを押し出した都市型SUVとして登場。全長×全幅×全高は4465×1835×1625mm(AMGライン装着時は全幅1850mm)となり、取り回しの良さや、普段使いからレジャーまでシーンを選ばず使いこなせるサイズ感が改めて強調された。

400km超の航続距離を実現

メルセデス・ベンツ 新型EQC

メルセデス・ベンツ 新型EQC

 EQAはフロントアクスルにモーターを搭載し、最高出力は190PS(140kW)、最大トルクは370N・mを発揮。十分な加速力を持ちながら、従来の自動車からの乗り換えであっても違和感を感じないスムーズな制御がされている。モーターからの振動や騒音が車内に伝わらないようにモーターの搭載方法を工夫し、従来の電気自動車よりもさらに静粛性を向上。発表会内でも運転席に乗り込み走行し出すシーンが度々登場したが、アクセル操作を感じさせないほどの静かさが際立っていた。
 高電圧バッテリーはリチウムイオンを採用し、前後アクスル間のフロア部に搭載。容量は66.5kWh、航続距離は422km(WLTC一充電走行距離)で、6.0kW(200V・30A充電の場合)までの交流普通充電と、100kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応する。
 また、航続距離を伸ばすために、効率的な回生制御を採用。具体的には、ガソリン車のエンジンブレーキに近い感覚の「D」、滑走するような感覚で効率よく走行できる「D+」、回生ブレーキを強めた「D-」「D–」、そして前走車との車間距離、登坂・降坂などの道路状況などを加味し、最適な強度の回生ブレーキを発生する「D Auto」の5段階の回生ブレーキを用意し、手動での設定を可能とした。

デザインコンセプトは「プログレッシブ・ラグジュアリー」

  • メルセデス・ベンツ 新型EQC

    メルセデス・ベンツ 新型EQC

 デザインはメルセデス・ベンツの基本思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」をより先進的に表現する「プログレッシブ・ラグジュアリー」という コンセプトを踏襲。
 エクステリアデザインは、前後のオーバーハングを短くしてパワフルさを強調しつつも、クーペのようにスタイリッシュで、曲線を用いたデザインが特徴。シティスタイルを押し出したSUVのプロポーションとなった。
 フロントには、中央にスリーポインテッドスターを配したブラックパネルグリルを採用、その上を、フルLEDヘッドライトのデイタイムランニングライトを結び付ける光ファイバーの帯が水平に伸びる。また、AMGラインを選択すると、フロントのブラックパネルグリルにハイグロスブラックの フレームとツインルーバーがあしらわれる。
 サイドビューは、リアエンドにむかってなだらかに下降していくルーフラインと、上下方向にスリムなサイドウィンドウを採用し、スタイリッシュさを表現。Aピラーの下端部には青文字の”EQA”バッジがあしらわれる。標準仕様には、空力を追求した18インチの5スポークアルミホイール、AMGライン仕様には繊細なデザインが特徴の20インチのAMGマルチスポークアルミホイールを採用した。
 リアエンドについては、LEDリアコンビネーションランプが、中央に向けて次第に細くなるLEDのライトストリップに滑らかに一体化されており、リアビューの幅を強調するとともに、先進性を表現した。

インテリアはスポーティさと先進性を強調

メルセデス・ベンツ 新型EQC

メルセデス・ベンツ 新型EQC

 インテリアでは、助手席前方のインストゥルメントパネルにスパイラル調(バックライト付)インテリアトリムを採用。夜間には、アンビエントライトの設定により64色から選択できるバックライトが先進性を表現する。
 円形のエアアウトレットは、ジェットエンジンのタービンを想わせるスポーティなデザインを採用し、内部にローズゴールドのタービンブレードをあしらった。
 そして標準仕様のインテリアにはシート中央部分がローズゴールドのファブリック、その他の部分がチタニウムグレーのレザーARTICOとなるデザインを採用、PETボトルからのリサイクル原料で作られたファブリックを使用し、サステナビリティにも配慮したものとなっている。AMGライン仕様にはレッドステッチ入りのレザーDINAMICAシートが採用され、オプションでブラックのレザーシートも選択することが可能だ。

テレマティクスやMercedes me connectはMercedes-EQ専用仕様

メルセデス・ベンツ 新型EQC

メルセデス・ベンツ 新型EQC

 テレマティクスやMercedes me connectには、Mercedes-EQ専用のプログラムを用意。自然対話式音声認識機能を備えた対話型インフォテインメントシステム「MBUX」では、従来の会話の他、「充電ステーションを探して」、「8時までに車のクライメートコントロールを設定して」など、純電気自動車固有の機能にも対応する。また、「Electric intelligence ナビゲーション」は、ナビゲーションのマップデータから得た勾配情報、充電ステーションの位置情報、車両の充電状況及び気温情報などを総合的に判断し、どこで充電すべきかも含めた適切なルートを案内し、充電ステーションの情報をナビゲーション上に表示することも可能だ。

 安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」については、高度化されたステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーの働きにより周囲の交通状況をより的確に把握することが可能となり、機能を大きく強化。下記の機能などが搭載される。
・アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック (自動再発進機能付)
・アクティブステアリングアシスト
・渋滞時緊急ブレーキ機能
・アクティブレーンチェンジングアシスト
・アクティブエマージェンシーストップアシスト
・アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)
・緊急回避補助システム
・トラフィックサインアシスト
・アクティブレーンキーピングアシスト
・アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)

ラインアップ&価格

モデルステアリングパワートレインメーカー希望小売価格(税込)※
EQA 250非同期モーター1基
(asynchronous motor)
640万円

※上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格です。また、「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要となります。 メーカー希望小売価格は参考価格です。価格は販売店が独自に定めておりますので、詳しくは各販売店に お問い合わせ下さい。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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